入れ歯Denture

入れ歯の種類

入れ歯の種類

総入れ歯

総入れ歯は、上下顎あるいは上顎・下顎どちらかのすべての歯を失った方が装着する入れ歯です。総入れ歯は床(義歯床)と呼ばれる歯ぐきの部分と、人工歯から構成されています。

部分入れ歯

部分入れ歯は歯を失ったスペースを埋めて歯の機能を補う装置です。自分の歯が1本でも残っている場合は部分入れ歯が適応されます。金属のバネや入れ歯の沈み込みを防ぐ装置と呼ばれるパーツを残っている歯に引っ掛け、入れ歯を固定させます。

入れ歯の材質

保険診療の場合

レジン床

保険診療の範囲内で作製される総入れ歯の床はプラスチックでできています。歯ぐきにあたるピンク色の部分は、透明性が高く艶やかで健康的な歯ぐきの色調に近づけます。プラスチックなので噛む力によっては割れたり、かけたりすることもあります。多少厚みを持たせて作成しています。最初は、違和感があります。また、人工歯は硬質レジン歯と呼ばれるプラスチックや陶材で作られた陶歯(セラミック)から構成されています。金属の歯を用いる場合もあります。

自費の場合

金属床

床(しょう)の素材をコバルトクロムやチタン、ゴールドなどの金属に変更したものが金属床の総入れ歯です。自由診療となるため高額です。金属床の総入れ歯の特徴としては、食べ物の味や温度が分かりやすくなる、入れ歯の強度が上がり、きちんとメンテナンスをすれば数十年使用することもできる、長年使用しても汚れにくい、といった金属を使用することによるメリットがあります。

ノンクラスプデンチャー

入れ歯をご自身の歯に固定する金属バネ(クラスプ)が無い義歯です。クラスプがないため、口腔内に溶け込み目立たなく審美性が高くなります。保険適用の入れ歯と違い、柔軟性があるので装着感が向上します。

入れ歯治療の流れ

  1. カウンセリング
  2. 簡単な型取り
  3. 精密な型取り
  4. 噛み合わせの高さなどの計測
  5. 試適
  6. 完成
  7. 調整
  8. 治療終了
  9. メンテナンス

入れ歯とインプラントの違い

入れ歯とインプラントの違い

インプラントと入れ歯の大きな違いはメンテナンスの頻度・重要性です。インプラントはその後のメインテナンスが非常に大切になってきます。そのまま何もせず放置してしまうと、お口の中の状況の変化によりインプラントの周りに汚れが溜まって炎症を起こすインプラント周囲炎になったり、ご自身の歯も歯周病が急に進行してしまう場合があります。そこで、定期的なお口の中の点検やレントゲンによる診査が必要になります。 また、普段の歯磨きでは落としきれない汚れを歯科医師や歯科衛生士によりチェックして、お掃除させていただくことや、ご自身での清掃が正しく行えるように、ブラッシング指導を受けていただくことも大切です。

入れ歯もメンテナンスは重要です

入れ歯もインプラントほどではないですが、定期的なメンテナンスは必要です。新しく作って5年以内に多くの方に何らかの問題が生じるという報告があります。長く使っていると義歯にヒビが入ったり、人工の歯が磨り減ったりしてしまいます。このような場合には、修理で対応可能な場合もあります。義歯に問題がなくても、歯の状態や顎(あご)の形は年々変化し、義歯の修理や作り直しが必要なこともあります。