親知らずWisdom-tooth

親知らずと歯並び

親知らずと歯並び

親知らずとは前歯から数えて8番目に生えてくる歯で、生えてくる人と生えてこない人がいます。早いと16〜20歳頃に生えてきますが、歯周病などによる歯茎の退縮で30歳以降に出てくることも稀にあります。

横に生えている親知らずは、歯の後ろから押すような形になり全体的に前方によることがあるので、前歯が重なって寄ってきてしまうことがあります。

親知らずによる痛み

歯ブラシが行き届かず磨けませんので横や斜めに生えていたり、まっすぐ入っていても清掃不良により、晴れて膿んだりします。

  • 歯茎の腫れ・痛み
  • 頭痛・肩こり
  • 歯並びのずれによる噛み合わせの崩れ

親知らずは必ず抜歯すべき?

通常まっすぐに生えていて、ご自身でしっかりセルフケアができている場合は抜歯する必要はありません。腫れを繰り返したり、手前の歯との間の骨が下がってきたり、また手前の歯が虫歯になってしまったりすると、口の中に悪影響がを及ぼすことがありますので抜歯をお勧めします。

抜歯の難易度

  1. まっすぐに生えている ・抜歯の難易度:低
    ・抜歯にかかる時間:10分〜
    ・抜歯の費用:2000円〜(保険診療)
  2. 横向きに生えている ・抜歯の難易度:中
    ・抜歯にかかる時間:20分〜
    ・抜歯の費用:4000円〜(保険診療)
  3. 完全に埋まっている ・抜歯の難易度:高(CT撮影が必須になります。)
    ・抜歯にかかる時間:30分〜
    ・抜歯の費用:6000円〜(保険診療)

抜歯しなくて良いケース

ご自身でブラッシング管理ができている場合は必要ありません。また他の奥歯が残せなかったり長持ちしないと予測できる場合、親知らずを移植できる可能性があるため保存する場合もあります。

抜歯後の注意点

上の親知らずや比較的まっすぐ生えている親知らずは腫れが出ないこともありますが、基本的に抜歯後は晴れが2日後位がピークに出て、だんだん落ち着きます。痛みは1週間から2週間ほどあります。

抜歯後の腫れについて

上の親知らずの場合は腫れることが少ないですが、下の親知らずの場合は腫れることが多くあります。個人差がありますが、抜歯したところだけ腫れている程度の時もあれば、顔に腫れが分かるほど大きく腫れることがあります。

腫れる期間

抜歯後2日後位をピークに、徐々に落ち着いてきます。2日程度は腫れを考慮した日程で抜歯することをお勧めします。

親知らず抜歯の
よくあるご質問

  1. どんな時に親知らずが痛くなるの?歯磨きが届かないことが多く、汚れがたまったりして腫れをおこします。普段は何事もないですが、体調が悪かったり、疲労が溜まったりして抵抗力が下がると腫れることが多いです。
  2. 親知らずはなぜきちんと生えないの?現代人の多くは、顎の骨が小さくて狭く、正常に入るスペースがないため、斜や横に生えてきます。
  3. 親知らずがまた生えることはある?抜いてしまえばまた生える事はありません。
  4. 抜かないで治す方法はありますか?ご自身でケアできている場合や、虫歯が小さく簡単な治療で済む場合は抜かなくてもいいことがあります。
  5. 親知らずの抜歯前の注意は?腫れや痛みがある場合は一度、お薬で炎症が治まるのを待ちましょう。腫れなどが引いてから抜歯をお勧めしています。
  6. 抜歯はどのくらいの時間で可能ですか?まっすぐ生えたものから、真横に生えてしまったものまでありますが、30〜60分の処置で終わります。
  7. 親知らずが虫歯になると抜歯は難しいですか?虫歯がかなり進行してしまうとそのまま抜歯することが困難になり、切開をしたり外科的処置が大きくなり難しくなります。なので、虫歯で大きく歯が欠損する前に抜歯をお勧めします。